夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

みえない深さ☆

歌の前に声、「アー」という一声、そこで差がつくかをみてください。これをお笑い芸人ほどにも今の歌手はもっていないのです。また、問われてもいないのです。それくらいでは、自ら歌う楽しさを知ったカラオケ好きの客が、歌手のファンとして増えるわけはあ…

声量と共鳴

声量は、カラオケでは、エコー、ポップスで導入されたマイクがもっとも助けてくれるものです。リヴァーブ効果に、フレーズさえ、ビブラート効果でつなげます。声そのものを聞きやすい音質にして伸ばしてつなげるので、レガートやロングトーンをクリアしてし…

正すか深めるか

歌の3要素は、メロディ、リズム、歌詞です。それぞれ外れたらわかります。つまり、それは間違いとして正しやすく、レッスンがしやすく、トレーナーやプレイヤー(伴奏家)の仕事として成り立ちやすい、のです。かつて、作曲家や伴奏家、つまり、ピアノやギタ…

プロとカラオケ

何百曲もレパートリーがある人でも、歌は、あるところからうまくなっていかない。それは声が伸び悩んでいるのです。発声よりは、イメージと呼吸によることが大きいです。そのため、100点をとっても逆に感動させる歌にならないのです。 プロにもなれないので…

カラオケでの優先順

声量と声域の問題に移ります。わかりやすいのは声域でしょう。カラオケでは1オクターブと2、3音くらいの調整をすれば、およそ間に合います。「高い声に届かない」は、もっともわかりやすい問題です。採点機もあるので音高、音程も次にわかりやすい。リズムも…

カラオケの点数

カラオケの点数を上げる目的であれば、そのヴォーカルアドバイザーは、結果として、私がカラオケの本で述べたプロセスや価値観をとっています。そこで私と対立や矛盾するところは少ないでしょう。研究所にも、そういう目的でくる人もいるので、そこへは充分…

歌のトレーナー

私の述べていることを素直に読めるのは、もう60代以上のトレーナーやポップス以外の声の仕事に携わっている人ではないかと思います。 歌手は、お笑い芸人よりも声が使えなくなってきています。才能は客のいるところ、稼げるところに集まります。歌という分野…

若手の伸び悩み☆

ここでは、ステージ実習やオーディションを目指す人も、ほとんどのケースではマイクを使いません(本人の希望があれば使います)。 マイクのないところで声をみる、これだけで、カラオケを使って教えるトレーニングとかなり違ってきます(実際は、ステージ実…

歌以外での対応力☆

私のところには早くから歌を専門とする人以外の人がたくさん来ました。外交官、弁護士や企業のセールスマン、役者、声優、語学教師、噺家、芸人、邦楽、今と違って他に行くところがなかったいうことがあったのですが、私も元より歌の専門家とは思っていませ…

現場対応のレッスン☆

器を大きくすることを旨としてトレーニングとしている研究所ですが、よく例に出すのが、レッスンの受講者の希望への全対応です。「3か月後の結婚式で歌うウルフルズのある一曲の、一番高い音が出ないから教えて欲しい」というのにも対応しています。その方法…

結果として

私は、他のトレーナーについて語りたいわけでもないし、他のトレーニング方法について論じたり否定したりしたにのでも、そのことで自己肯定したいわけでもありません。トレーニングということを取り上げるのに、トレーニングしている人の現状に触れないわけ…

前提

前提とは、基本のようであって、応用のことです。つまり、「カラオケ、そこでみるなら欧米、いや世界の人と日本人は同じように歌えている。素人でも100点出せる日本人はたくさんいる」となります。 つい、20年ほど前ならカラオケで外国人が歌うと、日本語の…

否定

一流のものが、これだけありながら、本質を捉えられないのは、どういうことでしょう。直観力が衰えていることもありますが、元より、声の場合は、聴く耳の力のことだからでしょう。聴力でなく、聴きとる力です。声の表現力、その効果がどこまでわかるかとい…

3冊の基本書と声の本質

考え方の法則を、ルールのようにまとめたのが、「ヴォイストレーニングがわかる!Q&A100」(音楽之友社新書)です。私の経験をまとめた「ヴォイストレーニング基本講座」(シンコーミュージック)の初版から10年ほどかかりました。そこで考えるだけでなく…

「ヴォイストレーニング基本講座」とカラオケ

例えば、拙書の、「ヴォイストレーニング基本講座」(シンコーミュージック)と「カラオケ上達方」(音楽之友社)とでは、私のスタンスを逆にとりました。それは、一方が正しく、他方が間違いというのではありません。一方が浅く、一方が深いということでもな…

わかるということ☆

2つに分けてみるのはものごとを捉えるときに、納得しやすい方法です。わかるは分けるからきたことばです。もちろん、わかることができることではありません。わかること自体は悪いことではないのですが、わかると思うことによって分けてしまったことを忘れて…

お笑い芸人の声の鍛錬☆☆

歌手やタレントよりも、お笑い芸人の声の方が勉強になります。そこに声量も個性も出ている現実をみると、そこに学ぶのが、声を出せるようになりたい人の正攻法です。私は、ずっと前から、日本の声の表現力の流れを(黒沢映画の)役者→歌謡曲、邦楽歌手→お笑い…

順番

先に、上達は順番ではいかないと述べました。高い声からの順番でうまくいくのなら、すでに日本にはグラミー賞はおろか、ブロードウエイでも、オペラでも世界的スターが生まれているはずです。それが、むしろ、遠ざかっているように思えるのは、なぜでしょう…

方向性

トレーナー、師匠、先輩などを追うことの是非を述べてきました。最初は上の人を目指していくのもよいのですが、いずれ個人的資質の違いでの限界が出てきます。師が名人であるほど、それはうまくいかなくなります。名人に直接つくのはハイリスクなのです。 限…

器の分離☆

a.基礎 今の器 b.器の応用 c.器の外 c1.何とか c2.かなり無理 c3.できない これは声域のことでなく、質のことです。 発声のできていない歌い手は、a、bがなく、c1のくせで歌っているのです。 これを流用すると、よくある高い声の出し方が説明…

次の器☆

1.今の器の確立、2.次の器の獲得として、2つに分けて考えます。実践した分、広がる可能性も早く尽き、やがて限界になってきます。今の器で、調整しつつも、次の器のための準備をしていくことです。それがトレーニングです。それで調整の度合いが緻密、確実…

無限の声☆

私が求めるのは、目いっぱいで2時間、正味60分、日常なら8時間でも何時間でも使える声です。発声法でなく声として、です。体力、精神力の限度までです。 トレーニングのメニュなら長くても15分~20分のくり返しでよいでしょう。10分も続けるとかなりの人は、…

ミックスヴォイス☆

声の高さ、大きさ、音色、どれを中心にするかで、それぞれに見方(基準、判断)が違います。音の高さで、歌唱によって発声を変えることもあります。私は、基本は、地声の1オクターブくらいを主にみています。 高低2つ、中心となる声がある人もいます。地声、…

正確さのために

個性(個声やオリジナリルのフレーズ)を出していくには、プロになってからでは遅すぎるともいえます。プロになる前か、プロとしての形が定まったときに器を考えるのがよいと思います。現実には、プロになるとともに、より安定した歌唱を求めていらっしゃる…

プロの限界☆

プロには、プロとしての声が必要ですが、それは、再現性に支えられています。言い換えると、確実性、つまり安全性であり、バランスです。今の日本のステージでは、プロとして長期に、あるいは数多くのステージをこなすことを考え、守りに入らざるを得ないの…

声の器☆

声の器を大きくするにも、いろんな考え方があります。声を要素として分けると4つくらいに捉えられています。1.声域 高―低、2.声量 大-小、3.音色(共鳴、倍音)、4.時間、長さ 長-短、そして、それを支えるものとして1.体、2.息、3.発声、4.共鳴と…

強い喉

多くの人は全身から声を出したいのではありませんか。ですから、幼年期に、あるいは、赤ん坊のときに大声で出していた、そこへ戻り、声域も考えずに全身での声を取り戻す-そこまで基礎に戻るのが本当のしぜんでしょう。 ところが、最近の問題は、戻るところ…

ノウハウから抜ける

ただでさえ、自分のところにきた生徒とトレーナーという狭い分野でだけ経験を積み、さらに視野が狭くなると、現存しているものさえ認めなくなる人もいます。それは、専門的でなく自分が都合よくみているだけです。高い声も低い声も出せる人、あるいは、声量…

大声と高い声

「大きい声でないと高い声は出ない」というのは間違いですが、だからといって、「高い声は大声では出せない」とはなりません。歌唱での声に限らなくても、そういうことです。このあたりは世界中のヴォーカルを聞けばわかります。もちろん、大きいと高いは、…

地声と高音

かつて、私は、日本人の国際的な俳優のもつ声を聞いて、日本人の声楽よりは、役者の声を評価しました。それゆえ、声→せりふ→歌、日常レベルで、せりふも歌も同じ処理をした方がよいと思ったのです。 このときには、ハイCなどは念頭になかったのですが、ペッ…