夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

次世代へつなぐ☆☆

よく、ご自分のトレーナーが、忙しくなってとか、海外へ行ってとか、引退してとかで、次のトレーナーを求めてここにいらっしゃる人がいます。 歌手は、大体が一代限りです。芸能界に限らず、今の日本の社会は、二世、三世が全盛、そのなかで、珍しいことです…

素の質と人気☆☆

素の質、ということをよく考えます。 先日、囲碁の武宮九段にお話を伺いました。氏は13歳でプロとなられたので、「13歳の子をみて、わかるものですか」と尋ねると、「すぐわかる」ということでした。筋や勘のようなものでしょうか。 私も多くの人を、若いと…

人に学ばない☆☆☆

ホリプロの堀威夫氏が、「『プロの世界では、教える意志のある人から学ぶものはない』という教えがあると言われている」と聞いたことがあります。 教える意志がある人から教えられることはプロ以前の問題についてで、プロには、そうでない人から自ら盗み取っ…

共鳴の練習

共鳴しないのは、きちんと声にしていない、がなっている、声帯が合わさっていないのです。これはイメージ言語というものです。ポピュラーを扱っているて「ハスキー=だめ」はないのです。でも、できる限り、声に活かせぬ息の音はなくしたいものです。表現で…

荒削り

昔は、若くて荒削りな人が成長するというのは自明でした。それは、自ら早くとか大きな壁にぶつかり、修正し学んでいくからです。リスクを知り、限界を知り、自分を知ったから、人には見えない先に行けたのです。最低限のセンスはあったからでしょうか。 いえ…

大げさに

共鳴する箇所として教えられていることも、本当は、共鳴体感部がどこなのかというようにしか、発声では教えられないのです。とにかく、弱く響かすより強く響かす方が簡単です。第一に、体や呼吸が動員しやすいからです。全身でバントするより、全身でフルス…

響くということ

鐘のどこを打つとどうなるかは、音響物理学に任せて、これを人間のどこに響かせるかということに置き換えます。私の基本的な考えは、響かせるのでなく、響かせてはダメで、響くのを待つということです。しかし、プロセスとしては、(つかむ)打つ、(はなす…

シンギングボールでみる発声原理☆

研究所には、直径40センチくらいのシンギングボールがあります。お寺などで仏壇でカーンと鳴らす鐘のようなものです。これを響かせるには、もっとも響くところをもっとも強く打ち、鐘の共鳴を邪魔しないようにします。下に共鳴箱のような原理の台座を置き、…

技法ジラーレほか

高音域にもっていくときに声が裏返ってしまう、これを防ぐためのカバーリングが声楽からヴォイトレに入ってきました。高音で喉を壊す人は少なくなりましたが、それは、ストレートに大声にしなくなったからです。それが最大の貢献かもしれません。 ステージで…

比較でなく絶対

地声で低い声、さらにはオクターブ下まで完成に近づけると、同時にマスケラを兼ねる可能性をことになります。最高音と最低音は、極端ということでは似た感覚なのです。周波数、倍音が異なることで体感するところが頭と胸での比率が異なるように感じるのです…

裏声アプローチとハミング☆

ファルセットを使うのが増えたのと、弱くても少しでも高い音しか求められなくなったこともあり、いつ知れず裏声でのアプローチが全盛となりました。リスクが少ないことが大きいでしょう。これは本質ではなく、使い方での応用、やり方でのノウハウに過ぎない…

高い声へのアプローチ

高い声が出ないから出したいので、高い声で練習します。すると、あるところで限界となります。これを自主レッスンで行うと、将来、もっとできたはずの可能性をなくします。雑になって疲れさせ、悪い状態にして、手前で障害をもたらしてしまうのです。そこで…

真逆のアプローチ

・高音域でパワフルに ・息を混じらせずに音色輝かせる ・中低音までしっかり太く ・声量ある声でメリハリつけて このあたりを、ヴォイトレでどのくらい改善しているのかをみていきます。 いつも、私の理想は、芯と共鳴の同時進行です。つかんでうく、にぎっ…

歌から入る

ポピュラー歌手は、 1.欧米という模範への挑戦 2.日本のプロレベルの模範でのチェック、 3.プロとして必要と思われるレベルへの到達 を目的とします。多くのトレーナーが、2.3.のことで現実に対処しています。 ヴォイトレも、多くのヴォイトレ本や教材…

スタンス、「どう」するのか

その人の本質をつかむこと、それはとても大変で、私も、まだまだ未熟ですから、そこをスタンスと言い換えています。第三者からみて、その人の今の声や歌がどうなるべきか、なればよいか、この2つをつかむのは、トレーニングの基本でしょう。 プロデューサー…

本物とにせもの

本質を把握することです。そして、動かす、変える、変わるなど、行動することです。そこでは、つかんで動かすという、もっとも原始的な原理のままに、ものごとは成し遂げられます。五感でキャッチして行動する、この2つの動きで成り立つのです。 トレーナー…

本質と本物

本質について語る資格があるのかとは、いつも自問することです。そういえば、私が、本物とか、本当とか、本質とかを、現場で、ことばとして使うことはあまりありません。私に接した人は何千人かいるでしょう。ビジネスマン相手に「感性」論として、本質の把…

苦労を積むこと

現実として、腹式呼吸でも発声でも、私の思うに、基礎のレベルができている人は1割もいません(ここでいう基礎は、音大オペラ科4年生くらい)。教え方やノウハウでは、1、2年で2、3割うまくなっても、その後5年、10年伸びていない現状を知ってから、本当の基…

材料と基準

「受けた人がよいと思うレッスンがよい」と考えるトレーナーが、自分のレッスンを正しいという確証をどうしてもてるのか、というところから入ります。世界一の歌い手ならわかります。世界一のレベルの歌い手を育てたならわかります。世界一の歌や声だという…

声とフレーズ

スキャットやマウスミュージックの子音は、アタック、リズムなど、それぞれの各音の性格で選ばれているのでしょう。それに対し、母音は、音の高さ(高い方からイーエーアーオーウ)や長さを担っているようです。語感やオノマトペで研究するとよいでしょう。 …

マウスミュージック

マウスミュージックは、声を器楽のように使います。人間の声、ことばでのハイテンポ、早口ことばの音楽で、マウスというのですが、全身を使います。 ヒカキンなどで有名になりましたが、楽器音、スクラッチなどを人間の声とは思えない完成度で模倣します。こ…

スキャット●

「ヴォーカリーズ」というと、ボビー・マクファーリンのCDが有名です。いろんな声や体で音のパフォーマンスをする歌い手です。レッスンで使ったことがあります。チェロはヨーヨー・マです。 「シャバドォビ ダバドォバ」はテレビ番組の11PM、大橋巨泉さん…

作品としてのヴォーカリーズ

ヴォーカリーズの作品は調べてみてください。美しい作品で、声の響きを楽しめます。共鳴の練習にもよいでしょう。意味のないことばとして、音のリズムや動きを楽しむのは、「魔法使いサリー」に出てくる呪文「マハリク マハリタ~」「ラミパス ラミパス ルル…

声楽の練習曲集「コンコーネ50番」

共鳴は、母音歌唱、ヴォーカリーズとして練習、音大では、「イタリア歌曲集」などの前に、「コンコーネ50番」を使います。(25番、40番、15番など)50番は50曲あり、それを母音や音名階名で歌うのです。ヴォイトレとしてソルフェージュのように使うのです。 …

オペラ歌手と役者

オペラ歌手の体、体-呼吸、発声と共鳴をもって、声の仕事をするというスタンスは、歌手、日本のオペラ歌手に、かつての役者や邦楽家のような強い声、喉を持って歌うようにと、私が、ヴォイトレを始めたとき、提唱したことと逆転したようにも思われるかもし…

日本のアナウンサー☆

アナウンサーは、TVなどではビジュアル面もあり、母音は口(唇)や顎の開きでも明確に分けて発音します。口をみると、新人ほどトレーニングしたての練習の口形で出ています。声の力がないので、やむをえないのです。滑舌、早口練習での噛まないことを第一優…

「ハイ」と「ハイ、ラー」

私は、役者の声のベースを「ハイ」(声門の調音での発音発声)としました。その次に、役者のヴォイトレにも共鳴中心、もっともよい一音(母音、さらに子音)ですべて発声させ、他の音を巻き込むようにしています。「ハイ、ラー」「ハイ、ララ」など。 ここは、発…

ヴォーカリーズ

母音唱法をヴォーカリーズというのは、フランス語で「声だけで歌え」(声にする)vocalise(命令形)に由来します。英語ではvocalization(母音vowel子音consonan)、共鳴を旨とするオペラの歌唱での練習法として取り入れられてきました。 母音のベースはa…

共鳴と母音

歌を中心とした音楽的な方向は、声の共鳴が基本となります。共鳴には、いろんな要素が含まれています。 まずは、母音、これは口内、舌の位置で変化します。ここでの母音は日本語だけでなく、世界共通の母音、つまり、子音でないものです。 子音は、調音点で…

アーティキュレーション

共鳴から先の話をします。ここから話、せりふの方向へ、発音、ことばのフレーズ、アーティキュレーション、せりふ、表現と進みます。アナウンサー、声優、俳優、噺家などのヴォイトレの中心となるものです。 ちなみに、アーティキュレーションとは、音楽では…