夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

CD教材の見本の害

実際のヴォイトレの大半は、歌の共鳴コントロールだけです。それも声楽家のソプラノや合唱団ならまだしも、ポップスでは、トレーナーが、のど声と区別がついていないケースさえ多いことも指摘してきました。 トレーナーのCDの見本を発声として聞いてみてくだ…

音源代替

究極的な方法として、プロのステージなら別の音源の使用で凌ぐこともあります。元より日本の歌手の大半は、実力派ではないのです。不調になると声は素人と同じレベルです。話し声で喉を痛めるくらいです。でもプロとしてのステージパフォーマンスでしのげる…

三重苦

第一から第三のケース、この3つが重なることも少なくありません。 ここに最後の助けとばかりに駆け込んでくる場合では、 1.声が出ないので医者に行き、 2.昔のように声を出す練習をあまりしていなくて、あるいは加齢などもあり、その前から調子がよくなく、 …

プロと「バッテリー理論」

「バッテリー理論」を、もう一度まとめておきます。 1.バッテリーは古くなると充電時間がかかるようになる。それに反し、出力時間は短くなる(つまり、休みがより多く必要になるのに、それでも声はもたなくなります)。 2.出力そのものが落ちてくる。100→90→…

カムバック

現実的には、回復を優先する必要があることは、少なくありません。 第一に、ケアそのものが目的のとき、医者からの紹介の人などです。手術後のリハビリのケアは、トレーンングではありません。言語聴覚士の役割に近いところで、ケアとなります。このときも、…

守りの限界

マイナスからゼロに戻すのは、トレーニングでなくケアです。それが必要なケースも当然あります。いや、むしろ、今の日本では、本人がそれを望んでいるケースがほとんどです。ですから、ヴォイトレでもケアがメインになり本流になりつつあります。私がそれを…

声とライフスタイル

あなたのライフスタイルを変えることを強いることはありません。自分でヴォイトレの必要性を高め、基準をアップさせられる材料を提示します。あとは、あなたがどう感じ、どう動くかです。感じるよりも動くことが大切です。動くだけで感じられないなら、止ま…

問題以前のこと

体は一人ひとり違います。平等でもありません。また、同じ人でも体は毎日違います。よくも悪くも日々、変わっていきます。その全てに対応できる一つの方法などありません。方法も対処のし方も変わっていくのです。 それを固定したときからギャップが広がりま…

使い込む

体の器官を使って、機能として出す声は、長い歴史をもちます。そのなかで、ことば、歌とともに発展させて継承してきたものです。一人ひとりの個体に生活上、必要なものです、根本的には人類の種の存続に必要であって、その目的に合うように発展してきたので…

レベル

一流というのは、何事を一つとっても数段深いものです。ちょっとした違いがちょっとでなく、とても大きいのです。後々のことにも備えができています。さすがに、そういう人は声の分野では本当に少ないのです。直感、実感が素の感覚を妨げているのには、もっ…

仮の扱い

要素別に基礎と応用を考えてみます。ここでいう応用は、基礎ができた後の応用でなく、基礎をつくっている間にステージを凌いでいくための応用、切り換えて使うための応用です。これは今の現場のニーズに応えるものです。基礎はないけど出番のある人には欠か…

方針

基礎と応用を両立させて進めざるを得ないのが、プロの現状です。アマチュアでも感覚的には同様といえます。 日本人向けのやり方として、B:頭声の共鳴とA:発声のうち、調整でできるものから入ります。姿勢と発声の形、軟口蓋、喉頭の位置での声道の確保など…

聞き方、聞こえ方から

外国語なら、最初は聞こえないし言えない。昔の人なら書けないと言えないから、単語なども書いて覚えたものです。幼児期にしぜんに覚えるのと、母語でない言語を意図的に学ぶのとは方法が違うのです。声について変えていくのなら、声の捉え方を変える、つま…

深さということ(「アドロ」)

グラシェナ・スサーナの「アドロ」のサビを、1番をポルトガル語、2番を日本語で比べてみてください。シャンソン歌手のアダモのフランス語と日本語でもよいでしょう。アメリカ人よりフランス人など、ヨーロッパの方が深さは学びやすいです。 当時、外国人の日…

基本トレーニング

胸部からことばへのアプローチは、体―息―声の結びつきをつけようとしています。「ハイ」のトレーニングと息吐きのトレーニングが基本です。外国語の深いところで読めるところも外国人や役者の声のポジションです。 その上で、共鳴としての「ラララ」「ガグギ…

アスリート並みに

すぐれた歌手や役者の心身は、アスリート並みです。反射神経も運動神経もずば抜けています。そうであっても、できないというところからヴォイトレに入るのが正攻法です。 一般の人でもアスリートまではいかなくても、かなりの体力、集中力を得て、大きなエネ…

回避法

喉が疲れたり、喉に負担のかかる発声をしている人は注意しなくてはなりません。そうでない大半の人は、喉に負担をかけていないので話したり歌ったりできます。それは、発声のための心身ができているのでなく、浅いからです。 浅いのは、深いの逆です。でも、…

間違うということ

ときどき、誰かの覚えていた、私自身の言ったことばにはっとすることがあります。いつも、例えを変えているので忘れていることもあるからです。そのなかに「運動不足の人が10階まで階段で上がり、途中で足が痛くなったからといって登り方(足の使い方)が間…

ベルディング

B(頭部共鳴)→C(歌)という一般的な歌の練習をA(胸部共鳴)―D(ことば)で補強します。向うの人のもっている前提を確保するのです。日本人向けの特別強化メニュです。声楽でいうと胸声、ポップスならベルディングにあたる地声のことです。それ自体を否定するトレ…

深さと共鳴2つの関係

気をつけなくてはいけないことは、声を深めることと響きをまとめることの相関関係です。縦の線での下と上、あるいは、支えと解放との関係です。私のことばでは、A:芯、B:共鳴がそれにあたります。そのバランスのとれた状態をC:歌とします。 私は、共鳴をA…

目的

シンガー、エンターティナー、アーティスト、あなたはどれをメインにするのでしょう。そのことで違ってきます。それを決めたら、あとは実行していきましょう。 A.声 芯 (胸部) B.共鳴 (頭部) C.歌 (バランス) D.表現 話 シャウト ハスキー

「選別、調整」「鍛錬、ブラッシュアップ」

バランス(声域、高音)を優先して成果をみえやすくすることは、よいとか悪いとかでなく、何を優先し何を重要視するのかの違いとはいえます。 基礎が大切なのは言うまでもありません。応用してからの基礎は完全なフォームのつくり直しになる。それもよしとし…

慣れと量

目指すのが少しの上達、自分の100パーセントに戻すこと、すぐに楽しく、迷わず、考えず、うまくなりたいーのであれば、基礎に入らない方がよいのです。 A:何もしなくともうまく歌える人と、B:どんなにやってもなかなかうまく歌えない人がいますね。そこも…

歌と声

「呼吸法を教えられたが、それを使ったら前より声が出なくなった、喉を痛めた」と言う人がいました。これは、私の例えでは、バッターボックスに入る前に、フォームを変えてみたとか、腕立てを100回やった、そしたら打てなくなった、というようなものです。こ…

否定論

ヴォイトレ否定論について述べます。ヴォイストレーナーにも、呼吸トレーニングや筋力トレーニングを否定する人がいます。それが、この問題をさらにややこしくしているのです。それを言うなら、私はヴォイトレそのものを否定しているともいえます。だから、…

マッチング

私が指導するのは、トレーナーのスタンスとレッスンを受講する本人(ここからは、「あなた」とします)の目的とのマッチングです。あなたのどんな目的とレベルを目指すかで、方法もメニュも、判断の基準、優先順位、重要度も変わってきます。 大切なことは、…

現場より厳しく

かつて、ハードなトレーニングでキャリアを積んでいた歌手や役者から、ヴォイストレーナーが信用されなかった時期がありました。歌、声は本人のもので、現場で鍛えられていくというものです。元より、現場の厳しさにトレーニングの場が負けていたともいえる…

守りでは守れない

守りから抜け出せなくなる人がほとんどです。すると、ゼロに戻すことが目標となり、そこでOKにしてしまいます。それで本当の力がないという事実に気づかなくなるからです。「よりよくする」でなく「こなす」ことで終えているからです。それを、今やヴォイト…

ステージで声が出なくならないために☆☆

本番で声が出なくならないためにはどうするのか、全く出なくならなくとも、声の不調は誰もが味わいます。 私は、ヴォイトレで、うまくなることよりも、タフになることを優先して考えています。それは、続けるための条件、よいものの出るための前提だからです…

問題にするということ

ときおり、次元ということばを使います。世の中には一つ上から考えると問題にならないことを問題として、悩み苦しんでいる人がたくさんいます。これは何も私が一つ上から見下して言っているのではなく、きっと、私のことを一つ上からみて、ここで問題として…